レンジャーさえぼー 「中学生・さえぼーの毎日」
「さえぼー、早くー!行くよー!」 外で友達が呼んでる。呼びに来たのはちゃぼん。
さえぼーは慌てて鞄を膝に乗せると
「行ってきまーす!」勢いよく車椅子を走らせて出かける。
「行ってらっしゃい!」とちゃっきー。
「道路に飛び出すんじゃねーぞ。」ブッキラボウに言うグリーン。
勉強嫌い、運動嫌い、お菓子と楽しいことなら何でも大好きなさえぼーは中学2年生。
そんなさえぼーは、ここのところ毎日が退屈で仕方ない。
「なんか楽しいことないかなー。」
「いいじゃん、さえぼー。あんな優しいグリーンがいつもそばにいるんだもん。贅沢じゃ。アタシなんか一人っ子だもん。あんなにいっぱい兄弟がいるみたいなさえぼーが羨ましいよ。」
・・・そうだよね。自分でもそう思う。みんな自分をいつもやさしく見てくれる。
本当の兄弟以上に時には怒られるけど、でも優しい。
レンジャーの中で、さえぼーは一番年下。
リーダーのパープル(PL)とインディゴ(ID)は社会人、ブルー(B)はもうすぐ大学を卒業する。
グリーン(G)は大学3年生、イエロー(Y)は大学1年生。
オレンジ(O)は大学受験を控えた高校3年生だ。(ちなみに、さえぼーのカラーはレッド)
みんな優しいお兄ちゃんとお姉ちゃんたち。
そんな中でも、さえぼーはグリーンのことが一番大好きだ。
とても優しいし、勉強もよく教えてくれる。
みんなカラーで呼び合うところを、グリーンだけは「お兄ちゃん」といつの間にか呼ぶようになった。
「でもぉ、お兄ちゃんってば、テスト前になると怖いんだもん。」
「なんで?」
「全教科80点以下だったら、映画にも連れてってくれない、って言うし。」
「当たり前じゃん。ウチだってお父さんもお母さんも同じこと言うよー。」
「…今度のテスト、考えただけでも、気が滅入るよねぇ・・・」
教室に入ると、みんなが騒いでいる。
「ねぇ、何があったの?」さえぼーが聞いたのは隣の席の男子ごろん。
「テスト範囲と時間割の発表。最悪なことに理数系がみんな同じ日にかたまってんだ。。。」
「へっ!?うそっ!」
「ほれ。」
「…いやーっ!なにこれー!…終わったわ、アタシ…」
「みんな同じこと言ってるよ…」
「ねぇ、さえぼー。…今度、基地に行ってもいい?」
「いいけど…なんで?」
「ブルーさんかグリーンさんかイエローさんに、勉強教えてもらいたい…」
「ちゃぼん、はっきり言いなさい!誰がいいの?」
「はい、ブルーさんです!」…ちゃぼんはブルーが好きなんだよねぇ…
「はいはい。言っとくよ。」
「俺もいい?」
「ごろんは誰?」
「オレンジお姉さん!」
「はいはい…言っておきます。」
放課後、ちゃぼんとごろん、さえぼーは部活に出ていた。
3人はコンピューター部。今は3人でCGアニメの合作に取り組んでいる。
いつもと同じように3人でストーリーを考えながら、パソコンに向かっていると。
「うわー!!!」人の声。
「外は賑やかだねぇ。」
「また女の子たちが『先輩!かっこいい!』なんて騒いでんじゃないの?」
「・・・いや、なんか違うみたいだぞ。」
「・・・え?」
すると。
「助けてくれー!!!」
校庭から聞こえてきたのは人の悲鳴。
「何かに追いかけられてる!」
「でも、何に?姿が見えない。」
そこには何もないのだ。ただ、校庭の砂が舞い上がってるのが見えるだけ。
でも、砂が舞い上がったところでは生徒たちが鎌鼬にでもあっているかのように
体操服やユニフォームを切り裂かれ、見る見るうちに血が滲んでいく。
「・・・何かいる。」さえぼーは目を凝らす。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれだ!」そう叫ぶとさえぼーは外へ飛び出した。
「逃がさないからー!」見えない影に向かって飛んだ!
「ぐふっ」さえぼーの車椅子が敵を踏みつけた!
「卑怯者!姿見せなさいよ!」
「き、貴様ぁ!」
「何が貴様よ!アタシにはさえぼーって名前がちゃんとあるんだからー!」
さえぼーが身構える、と。
「さえぼー!」レンジャーたちだ。
「レインボーが異変をキャッチしてくれたんだ!さえぼーはまず生徒たちを非難させてくれ!」
「わかった!」
さえぼーは先生と一緒に、生徒たちを体育館へ誘導した。
先生たちに生徒たちのことを頼み、現場へ戻る。
「あ、あれ…?」
・・・すでに戦闘は終わっていた。
「もう片付いちゃったぜ。」
「えー?アタシの出番なし?」
「生徒たちに姿を見られるの、やばいだろ?」
「…そっか…」
翌日。
学校へ着くと、先生や生徒のみんなが「昨日はすごかったよ!」とか「怖くなかったの?」とか。
「全然平気!」笑って言うさえぼー。
さえぼーの正体を知っているのはごろんとちゃぼんだけなのだ。
「ホント、昨日のさえぼーはすごかったよね。車椅子のまんま、あの怪物に突進してくんだもん。」
「見てる方がハラハラしたぜ。」
…そんな二人からも言われてしまった「無茶はするな!」と。
昨日の夜は「友達を心配させるな!」と、グリーンにも怒られてしまった。
「学校へ敵が現れたときは参戦しない!」がさえぼーに課せられたルールになってしまった。
…しょうがないか、秘密だし。
「来年は受験生かぁ…。」ごろんがごちる。
「内申をなんとかしなきゃなぁ。」ちゃぼんもごちる。
「ピンとこないなぁ…。」さえぼーも。
「ね、高校見学は3人一緒に行こうね。」ちゃぼんが言う。
「…友達って、いいなぁ…」さえぼーは改めて思うのだった。
※劇中に登場する『レインボー』とは、
常にレンジャーたちのことを見守っている解析ロボットの名前です。
モビルスーツ

さえぼーの学校。
「冬休みの思い出」というタイトルの宿題が出ていた。
『レンジャーさえぼー』のことを書いたのよ。
そしたら。。。
先生たちの間では
「どんなモビルスーツなのかね〜?」とか
「最新鋭の車椅子って、どんなの〜?」などと、物議を醸し出したそうです。
ま、モビルスーツは↑のようなものでしょうかね。
。。。って、「eLousi's」というところから持ってきただけですけど。。。
いや、正直言いますと。。。
「モビルスーツ?。。。はて?。。。着てたっけ?。。。着てなかったような気がする。。。」
はははは
実は、ハッキリ覚えてないんだよね。
車椅子はなんとな〜くイメージが残ってんだけど。。。
ま、いっかー

『レンジャーさえぼー』はまだまだ続きますよぉ♪
レンジャーさえぼー『レンジャー・グリーンの死』
お待たせいたしました。
『レンジャーさえぼー』シリーズ
新たにカテゴリーまで設けてしまいました。
さて、今回は涙を誘うお話しでございます。
一部、描写にショッキングなところもあります。
心して、お読みくださいませ。



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